ソラマメブログ

  

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2008年08月15日

雲南の花嫁

中国・雲南省の少数民族を題材にした映画《雲南の花嫁》が公開されています。
これは趣味上も商売上も外せまい、と、さっそく観にいきました。
(その割に前作《ルオマの初恋》も舞台《シャングリラ》も外してますけど…)

※ちなみに多少のネタバレがありますのでご覧になる方はご注意を。

雲南の花嫁

雲南省イ族(彝族)の間には、結婚後3年間別居しなくてはいけないというしきたりがあります。主人公は夫会いたさに、夫がコーチを務める《龍舞(中華街の新年なんかでやるアレですね)》のメンバーになろうとするわけですが、それをめぐって様々な騒動が巻き起こります。

基本的にはかなりベッタベタです。
監督は意図的にエンターテインメント性を取り入れたと言っていますが、結果、スポ根あり、ミュージカルあり、都会帰りのライバルやお金持ちの御曹司あり、借金のカタあり、果てはカンフー(?)までありとバラエティに富んだ仕上がりになっています。

見どころは主人公のじゃじゃ馬ぶりと、新郎のダメっぷり。
新郎はしきたりにこだわる不器用な男なのですが、それゆえか翻弄されまくり、ありとあらゆるダメバリエーションを見せつけます。最初は石黒賢っぽかったのにだんだん伊藤淳史に見えてきます。
一方の主人公は本田美奈子に似ているわけですが、こちらは天真爛漫な(70年代あたりの)ラブコメヒロインですね。困った友達のために奔走したり、泣きそうな時に畑の真ん中の道を疾走したり。

また、事あるごとに出てくる歌ですが、たしか実際、即興の歌で男女がコミュニケートする風習があのへんにはあったはず(うろおぼえ)。なのでネイティブの要素なのに取り入れたらミュージカル風になっちゃったわけですね。

全体的には…いくらか伏線がヤッツケになってる部分がありますが、総合的には面白い佳作だったと思います。

…なお、この服装は発売未定です、スミマセン。いろいろ作りたいリストが伸びる一方なもので…。  


Posted by Noras Karas at 20:37Comments(0)RL